Facebook

【予告編集】大重潤一郎監督作品

『黒 神』処女作 1970

『光りの島』1995

『風の島』1996

『縄 文』2000

『原郷ニライカナイへ―比嘉康雄の魂―』2000

『ビッグマウンテンへの道』2001

『久高オデッセイ第一部 結章』2006

『久高オデッセイ第二部 生章』2009

『久高オデッセイ第三部 風章』2015

沖縄テレビ・報道特集15/11/26

大重潤一郎監督遺作『久高オデッセイ』

Twitter

2000年作品(上映時間 本編60分)
製作・監督・撮影・編集 大重潤一郎
取材協力 梅原賢一郎
現地録音 宮里千里、市川文武
音響 岡野弘幹
朗読 稲垣純一
製作協力 田中穣

比嘉康雄は2000年5月13日、その1ヶ月足らず前に医師に宣告された「末期ガン」­で61歳の生涯を閉じた。その直後に出版された「日本人の魂の原郷・沖縄久高島」で、­彼は「この民族の歴史を、シマ人たちは、近代のように固定された記録として伝えるので­はなく、血族の祖霊たちの存在を皮膚感覚で感じ取り、祖先との一体性を実感する中で継­承してきた」と書いてる。死を目前に、生まれたばかりの初孫をあやす彼の姿はあくまで­平らかである。それは自らの魂が原郷ニライカナイへ帰り、やがて再生するという確信を­得た姿であった。琉球弧の古層にわけ入り「人間とは何か、自分とは何か」と求め続け、­際しを通して神々との世界を発見するに至る過程は、人類史にとってもかけがえのないこ­とと言わねばならないだろう。比嘉康雄は貴重な祭祀の記録とともに、今生における永遠­なる姿を残していつまでも私たちとともに在る。